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「そんなことも知らないんですか?」ハラスメントについて

文 小林 毅


2019.02.13

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

48歳ともなると、新しい技術やサービスなどに追いつかないときがあります。以前よりもスピード感もあり、油断していたら置いていかれるという危機感がいつもあります。居心地の良い場所に安住していると、あっという間に過去の人になってしまうので、常に新しいアンテナを張るように意識していますが、便利なサービスもある一方、バッタモンの粗悪なサービスも多くあるとも感じます。特に採用の現場では、効率化・システム化の動きの影響で、段々と当事者同士の距離が開いていることが挙げられます。この状況で上手く行くのかな、と発言したときに「そんなことも知らないんですか?」というハラスメントを受けるのです。

人が採用出来ない、という悩み

人材採用も色々なサービスが出ていますが、大きく言うと、企業が直接採用をするか、紹介事業者経由で採用するかの2つしかありません。求人企業はいい人材を確保するためにあらゆる手段を考慮しますが、予算との兼ね合いもあり、すべてを選択することは出来ない現状があります。人が応募してこないという悩みはとても大きく、このままでは採用力のない企業は死活問題となっています。

お金を掛けない方法は順に、ハローワーク等の無人紹介事業者を使う、自社採用ページを活用する、求人広告を使う、紹介事業者を使うという流れとなります。

特に求人広告系の営業は、応募母数を確保することにフォーカスする戦略を取るので、たくさん予算を掛けて露出度を増やしましょう、と提案してきます。

母数を追いかける採用は意味がない

確かに求人広告の予算を増やせば、応募者は増える傾向にあります。しかし母数は増えても、応募してくる人の質がどうかということも検証しなければいけません。採用したくない人ばかりでは全く意味が無いからです。

以前、100名の応募があったが、95名は書類で落とした。残り5名も会いたいと思うレベルではなかった、と嘆いていた人事担当がいました。その会社は同時に離職率も高い傾向にありました。突き詰めれば、採用した社員をコマとしか見ておらず、入社後のキャリアパスもありません。そのような会社は、社員も入社後、この会社にいても無駄、意味がないと考え、直ぐに次の機会を探すという状態になります。

人材を活用出来ていない会社に限って、新しい人を採用しようという考えを持っています。その結果、母数を増やすという考えばかりが横行しているのです。そしてその傾向がマジョリティなので、他社も盲目的に追随していると感じています。

改善すべきは他者でなく自身

ハウスメーカー時代、住宅展示場に来場する顧客が一番の見込みでした。よって支店長などの責任者は、売上ノルマが達成のため、激励という意味でよく展示場巡回をしていました。

「どうや、客は来とるんか?」「いや〜、今日は天気が悪いので客足は鈍いですね。」

そう回答したところ支店長からこのような言葉を聞きました。

「また出たか、では天気が良ければ今度は皆ピクニックに行って展示場なんかこないと言うだろう。連休のときは家族揃ってレジャー、年末年始は親族集まって宴会、とかね。出来ない営業が言いそうな言い訳だ。」

これと同じ話です。超売り手市場だから、いい求職者からの応募が無いから、他社との競合だから。。。などなど、言い訳を言いだしたらキリがありません。

・いい求職者って何ですか?

・他社に競り負ける理由は何ですか?

・自社に入社すれば、社員はどんなメリットがあるのですか?

このあたりを簡潔に答えることが出来ないならば、採用担当として失格でしょう。自分のいいところもわからず、相手に勝っているところもわからない。担当者がわからないのだから、求職者はもっとわからない。だから採用できないのです。

求職者からの距離が遠くなるサービスばかりが流行っている

人材紹介の現場でも、数を求めるサービスが横行しています。求職者がみつからない、だから予算を掛けなければ紹介業・派遣業はやっていけない。予算があれば、解決できるのに、などの話ばかりです。

当たり前のことですが、相手との距離をとっている限り、相手を動かすことはできません。顔の見えない相手を動かせなかったとき、それは相手のせいではなくそのようなサービスしか提供しなかった自分の責任と考えるべきです。

そんな当たり前の話を私は各地で行っていますが、そう言うと、「ずいぶん古い考えですね。最近はこんなサービスがあって、簡単に出来る仕組みがあるんですよ。」という人が必ずいます。最初は、自分の知らない世界もあるのか、ちょっと勉強しよう、と思って受け入れていました。しかし結果的に自分経験値から導き出した結論は間違っていないことがわかりました。

仕組みのみをしきりに語る人は、仕事の知ろうとせず、お金ばっかり無駄に使ってくれるので、業者のいいカモです。正しい情報は自分の足で稼ぐ、今も昔も変わらないと思います。

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