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新卒が3年で3割辞める、ということについて

文 小林 毅


2017.09.28

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

以前より新卒は3年で3割辞めることが問題になっています。石の上にも三年、ということわざがありますが、それからすると、何とも我慢が足りない若者、という定義でこの話題は展開していきます。

私はこの件については人のことが言えません。私自身も2年9ヶ月で会社を辞めていますからね。1996年のことですから今から約20年前です。当時3割辞めたのかというデータはわからないですが、同期の離職率はそれなりだったように思います。

私が入社した会社は東証一部上場のハウスメーカーでした。当時はハウスメーカーとして第9位という位置づけで、有名ではないですが、知る人ぞ知る会社という評価でした。

入社後、1ヶ月の研修を経て宇都宮支店に配属されました。今もこの配属は、絶対あいうえお順で決まったと思っています。ハウスメーカーは地元優先で配属が決まりやすいのですが、それは地元なら縁故があり、最低でも一棟は受注できるだろうから、という発想からです(会社側は認めていませんでしたが)。縁故の無い社員は北から順番に配属されていったのです。

この理不尽な(苦笑)配属で辞めようとは思わなかったですが、少なくとも未開の地に赴く不安は計り知れないものがありました。しかし、配属後につまらない先輩と出会うことで闘志に火がついた状況でした(詳しくはこちらのリンクを)。

配属が決まった段階で数名の同期が脱落しました。そのなかで研修時に同部屋だった同期は、地元藤沢での配属を切望していましたが姫路支店の配属となり、その後間もなく、あっさり退職してしまいました。

彼はサーファーだったので、地元に多くの仲間がいました。湘南の海でサーフィンをすることが働くことよりも大切だったのです。当時彼の決断を聞いた時、多くが否定的でした。せっかく研修したのに、たかが配属くらいで辞めるかね?というものです。

その2年後私は退職することになるのですが、理由はBtoBの営業がやりたかったから、でした。ハウスメーカーではそれなりに実績を残し、社内評価も高かったと思います。多分もう少しやっていればすぐに主任に昇格し、30代半ばくらいで支店長を目指す位置にいたでしょう。

同期の多くからも、上手くいっているのに何で辞めるの?とかなり突っ込まれました。

でも私にとって大切なものはもう別のものになっていました。このままハウスメーカーに残っても、自分としては限界だったかな、と今でも思います。そしてあのときに決断できたから、今の自分があると思っています。

タラレバで語られるのが人生ですが、人生はやり直しが効かないので、自分が思うような道を選択したほうがいいに決まっています。

配属後すぐに辞めた同期は今どこで何をしているかは知りません。しかし人材の仕事に就くことで、自分で決める事の重要性を感じているので、彼の決断は間違っていなかったと思っています。

それよりも今では、入社時に配属後の退職リスクをどの程度会社が持っていたのだろう?という点に興味があります。お金を掛けて、苦労して採用した貴重な新卒を、配属で失うことは大きな損失です。

今では社員が辞めないような工夫をする会社が増えているようですが、辞めたければ辞めればいいと思いう姿勢を持つべきだと思います。そこで引き止めても、その人の人生を保障することはできませんからね。

辞めたいという人は自分がすべてリスクを背負っているので、それを尊重すればいいと思います。結果成功しようが失敗しようが、本人の人生です。残るがいいか、辞めるがいいか、自分のことだから自分で考えるでしょう。放おっておけばいいのです。

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