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労働環境と離職率で考えたとき、リクルートはブラック企業になる

文 小林 毅


2016.07.14

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職を実現させる人材コンサルタントの小林毅です。

最近、雇用に関する国の取り締まりが厳しくなってきました。しっかりと労働条件を提示するよう、求人企業及び紹介会社に連絡が入っています。

また、ブラック企業大賞などというものがありますが、前回はセブンイレブンジャパンが大賞を受賞しています。

これは労働環境を総合的に考慮し、過酷な状況に対して改善の余地がない企業ということのようですが、ある程度ネームバリューがある会社でないとインパクトがないので、大手企業が受賞する傾向あると思います。もっと過酷な労働環境を強いている会社は中小規模で多くあると思います。

私たち紹介会社の取り扱う企業も、労働環境からするといい会社ばかりではありません。むしろ、中途採用を行う企業というのは必ずどこかに問題点がある訳です。それを候補者それぞれの目標と解釈によって、やりがいのある環境となることもあれば、ブラックな環境となることもあるのです。

よってブラック企業って何?という定義は、実は曖昧な印象があります。ある人は、労働時間の長さからブラック企業を定義します。またある人は離職率の高さからブラック企業と定義しています。仕事内容もまた然り。難しいところです。

先日ある候補者をサポートしていたとき、私が紹介した会社のことを、ブラック企業と不安感を煽る対応をしたコンサルタントがいました。

その理由としては、離職率の高さからでした。あの会社は5年以内に辞める人が多い、だからブラック企業なんです、と。

そのコンサルタントは、リクルート出身でした。

リクルートはご存知の通り、35歳までに辞めなければならない雰囲気がある会社で、賃金体系などもその年齢になると辞めたほうが良い、という構成になっています。上司先輩同僚も、30歳くらいになるとポロポロと辞めていく雰囲気なので、次は自分の番かな、と潜在的に思うようです。

労働環境の過酷さも有名です。連日の残業は当たり前で、22時に帰ることができると今日は早いな、という感覚で皆働いていると以前リクルートにいた同僚に聞いたことがあります。リクルートは変わった会社と辞めたあと思い知らされたと言っていました。

ただ、リクルートで働いている人や退職した人からは、リクルートについてブラックでとても嫌だった、という言葉は聞いたことがありません。

それどころか、退職することを「卒業」と言い、晴れやかに次のステップ、冒険へ進んでいくという雰囲気すらあります。なぜ、そんな雰囲気なんでしょうか?

恐らく、リクルートに入社したときから、もしくは入社後すぐに、35歳までには辞めるのだ、という覚悟があるからだと思います。

辞めることが前提ですから、辞めた後のことを早くから考えているはずですし、自分のマーケット価値について同年代より遥かに意識している機会が多いはずです。

辞めた後のことを考えると、短期でノウハウを蓄積しなければならないので、自然、ハードワークは必要だと考えるのです。だから忙しいことも受け入れられるのかと想像できます。そして優秀な人は、若いころから責任あるポジションを経験するので、同年代よりも更に熟した雰囲気になっていき、独立して事業に成功する人が多いのだと思います。(一方、大学のサークル感覚で、いつまでも成長しない人たちもいるようですが)

何が言いたいのかというと、働いている人がどのような目標をもっているかが大切で、それを意識し実現できる組織であれば決してブラック企業ではないということです

私が推薦した企業も、残って組織のために長く活躍している人もいれば、ある程度目標を達成し、他の道を選択する人もいるのです。それは個人の選択なのです。選択できるのであれば、その会社はブラック企業ではないと私は考えます。

そのことを知っているリクルート出身のコンサルタントは、候補者をただ混乱させているので、私はとても悪質だと思いました。この定義からすれば、私が紹介した会社は遥かに労働環境はよく、リクルートと比してもブラック企業ではありません。

これはあくまでも、私が推薦した企業を潰すために、そのコンサルタントが言った営業トークに過ぎないのです。

そのため、私は候補者にそのコンサルタントにこのように聞いてみてはどうかとアドバイスしました。

「労働環境と離職率からするとリクルートのほうがブラック企業なのではないですか。」と。

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