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共感性羞恥について

文 小林 毅


2016.10.13

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職を実現させる人材コンサルタントの小林毅です。

共感性羞恥という言葉をご存じでしょうか?

これは他人の失敗を自分のことのように感じてしまう心理状態で、共感性が強い人、同情心が強い人、羞恥心も強く、恥を欠くことを恐れている人が、持っているとのことです。日本人の約10%の人が該当するようです。恐らく私はこの症状があります。

この症状を持っている人はドラマや映画などで失敗するシーンを直視できないということです。

例えば「男はつらいよ」を観ているとき。主人公の寅さんはよく失敗をします。全48作、必ず目も当てられない失敗をし、喧嘩をして家を飛び出してしまいますが、私は何度見ても、その失敗しそうな場面が観られないのです。早送りなどしてしまいます。

今まで何気なく取っていた行動なのですが、心理学的にそのような病名?がついていることを最近知りました。

それは今の仕事にも大きく影響されています。

私は紹介業のコンサルタントとしては厳しい、という評価を貰うことがあります。多くのコンサルタントは、案件を紹介して上手くいく・いかない、入社後活躍する・しないはあまり興味がなく、ビジネスとして割り切って対応しています。

しかし私は、失敗して欲しくないと思っていて、入社後活躍しているのかどうかがとても気になる性格です。

コンサルタントたるものこうあるべき!というポリシーとして考えていましたが、実は自分の心理状態が大きく影響しているのだと気付いたのでした。面接で失敗した候補者がいれば、なぜ失敗したのかという点をどうしても検証したくなります。おせっかいな部分が多いのです。

他のコンサルタントよりも多くの情報を提供し、傾向を分析し、面接の練習もし、そして本番を迎えたとき、あとは神仏に頼るしかないと深川不動堂で護摩を行ったり、あらゆる手を尽くしてきました。

なぜ他人に対してそこまでやるのですか?と質問を受けたこともありましたが、今まではそれが仕事であるし、気持ちとしてそこまでサポートしたいから、という回答をしていました。

でも実は違っていたのかもしれません。

この共感性羞恥から分析すると、自分が面接に臨むときと同じ状況を作りだしていたのではないかと考えてしまいます。

自分が面接に臨むならば、情報は集めるし、面接のための自己分析はするだろう、そして願掛けのためにお参りくらいはいくかもしれない、そう思うのです。

だから同じような気持ちで臨んでほしいと思うのかもしれません。そのため、準備不足で面接に行って落ちてしまう人や、入社後すぐに辞めたいと愚痴る人に深入りして何とか問題を解決してあげたいと思うのです

ただこの行動が過ぎると、他人に対する承認欲求が強くなり、空回りし、ストレスとなっていたと思います。こんな性格に私はとても苦しんできました。他人の人生も背負い過ぎてきたのかもしれません。

でもこんな性格を評して、あなたはコンサルタントには向いている、とある人に言われました。だからこそ、長く結果を残しながら続けてこれたのではないか、と。

例えば、コーチとコンサルタントの違いは何か?を考えると、コーチは考えるきっかけを与えること、コンサルタントは指導・導くということと定義づけられます。

相談者から、どうすればいいですか?と問われれば、コーチはどうすればいいと思う?と聞きますが、コンサルタントはこうすべきではないかと提案します。

性格的なものもあるのでしょうが、私は人を導くコンサルタントであり、講師であり、先生であることに喜びを感じるようです。

自分とは何者か、という疑問を、また一つ解決できたような気がします。

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