d95c70517b326401103a865d49e1c962_s

バック転教室から感じた、学ぶという姿勢について

文 小林 毅


2016.11.01

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職を実現させる人材コンサルタントの小林毅です。

先日、息子がバック転をしたいと急に言い出しました。そこで色々ネットで調べたところ、とあるページにたどり着きました。料金はとても良心的でちょっと疑いたくなるくらいでした。

電話予約してからとなっていたので、連絡をすると、20時半からのクラスしか空いていない、というくらい盛況な様子。まあ、物は試しなので行ってみるか!というノリで息子と二人で行きました。

始まると、8名の初心者が揃っていて、まずは心構えからお話がありました。その際、コーチがこのように言いました。

「すでにどこかでバック転を習った人、自己流でもやってきた人がいれば手を挙げてください。その方には教えることはできません。」この段階では手を挙げません。

「本当にいませんか?実は先日申告をしなかった人がいて、教えた通りにやらず、私の顔に思いっきり手がぶつかり陥没骨折をしました。我流でやった人は自分のやりたいようにやりますので、補助する側はとても危険です。もう一度言います、いませんか?」すると1名、Youtubeを見て、布団で練習をしました、という人が出てきました。

「はい、あなたには教えられません。あなたはみなさんと違うメニューでやってください。冷たく聞こえるかもしれませんが、仕方がないのです。」

そして続けてこう言いました。

「バック転をやるっていうことは、体を鍛え、しっかりと基本をマスターして5年くらいかけてやっと行うことなのです。それを今日一日で体感してもらうというプログラムですから、素直に聞ける人でないと駄目なのです。危険なやり方で何とかできる人はいいのですが、皆さんはそんなレベルではありません。私はしつこく、わざと嫌われてもいいから言っているのです。」

この話を横で聞いていて、当初はしつこいな~と思ったのですが、このコーチの話をずっと聞いていると、徐々になるほどと思えてきました。教えを乞う姿勢というのでしょうか。コーチが言ったことを素直に聞き、余計なことをせず、そのまま行うことが実は近道なのだと感じてきたのです。

今日のゴールはトランポリンの上に補助ベルトを着けて、バック転をサポートするところまで持っていく、というものでした。その前段階において、3つの指導がありました。まず一つ目は、コーチの補助を貰って、ゆっくり後ろ回りをする、というもの、二つ目は手を上げ、しゃがみ、ジャンプをする姿勢をコーチの言葉で進めること、そして三つめが、一番目と同じ動きを今度は勢いをつけてする、というものでした。それを各項目ずつに課題として発表し、こなしていくという流れです。

一つ目の手を上にあげ、後ろに体を倒し、コーチに身を委ね、足を閉じて回るという練習でうちの息子は怒られました。

この子が一番悪い例です。私が教えた通りにやらず、飛んでやろうという気持ちになりました。余計な力が入り、足も閉じていません。この姿勢ではとても危険です。必ず大けがをしてしまいます。」

ガンガン責められているのですが、横で聞いていて私はかなり納得感がありました。恐らく息子は、他の人よりも運動ができることを見せたかったのです。なので、褒められようと恰好を付けた。でも実はそのいやらしい考えが一番ダメだと言うことなのです。

このとき、生兵法は大怪我の基、泣いて馬謖を斬る、ということが頭をよぎりました。しっかりと指示を理解しなかった故、大敗してしまった馬謖は、軍全体の敗北を決定してしまいました。素直でなく、本質も見誤っていたのです

その後息子は理解したのか、素直に指示に従い、8名いた中では一番いい感じに仕上がったと思いました。ここで続ければ、必ず短期でバック転が出来ます。

ただ、息子は練習が終わった後、自分でできる場所を探したい、と言い出しました。ある程度教えてもらえたので、あとは自分でできると思ったのと、厳しい口調で指導受けることが嫌だったということでしょう。私は本当にバック転をやりたいなら、ここで指導を受け続けるべきだと主張しています。

人は誰しも、薬一つ飲めば解決できるような楽な選択をしてしまいます。でも、実はその考えが一番の遠回りなのです。教えを乞うという姿勢を持つこと、そしてその人が言っていることが正しいと思う、見極める目を持つことが必要です。

何事も、楽にできたら苦労はありません。自分のものになるまで時間が掛かるのです。その時間を短くしたいならば、知っている人、メンターに聞くしかないのです。メンターに出会うことがどれだけ大切かを、私は身をもって体験しているので、息子にはバック転を本気でやりたかったら、この人に教わった方がいいとしつこく言うつもりです。

そういえば、そのコーチはこういうことも言っていました。

「ここで学んだあと、他のコーチや我流でやった人は、出入り禁止です。二度とここには来ないでください。色々な人の考えが入り混じってしまったら、もうどうしようもありません。少なくともそのような人を私は相手にしたくありません。」

正しい考えだと思います。

HOME » 転職コラム » » バック転教室から感じた、学ぶという姿勢について

top