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俳優、成宮寛貴さんの芸能界引退を受けて思うこと

文 小林 毅


2016.12.12

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職を実現させる人材コンサルタントの小林です。

先日、俳優の成宮寛貴さんが電撃引退をされました。フライデーによるスクープ記事が発端で、それをきっかけに芸能界引退という幕引きを行ったということでした。

私はそもそも論のスクープ記事が白か黒かということには今回は興味ありません。ですが、成宮氏の引退理由のファックスに記載されている内容に敏感に反応してしまいました。

それが、信頼していた人に裏切られた、はめられた、という個所です。

背景は違いますが、私自身も前職のヘッドハント会社時代、そのような状況に追い込まれたことがあります。外国人が多い環境なので、考え方の相違など文化の違いを常に感じていましたが、それでも上手く付き合いながら4年間勤めていました。

しかしある時、仲間だと思っていた同僚から、とてもつらい仕打ちを受けることになりました。笑顔で近づいてきて信用させ、油断していたら後ろからバッサリと斬られるという状況にあってしまいました。その時の気持ちが走馬灯のようによみがえってきたのでした。思い出したくもない、とても嫌な過去です。

例えば、ある女性スタッフが会社の悩みを相談に来ました。ベテランだった私は、その悩みを受け入れ、その人に同調するようなコメントをしました。言っていることはよくわかるなぁ、という感じです。ところが、次の瞬間、その女性スタッフが言っていた愚痴が、私が言っているという内容にすり替わっているのです。

「小林さんも言っている」が、「小林さんが言っている」になり、会社批判をしている首謀者にいつの間にが仕立て上げられてしまったのです

これが一度や二度ではなく、ありとあらゆる方面から同じような攻撃?を複数名から受けることになったのです。言ったこと、言っていないこと、様々ありますが、当初は言葉尻を利用され、首謀者となってしまいましたが、そのうち、言っていないことも言ったようになりました。

あの小林なら言いそうだ、という空気を作られたのです。

なぜこのようなことが起こったのかは明白で、同僚は私を辞めさせたかったからでした。当時はリーマンショック後で、クライアント企業が枯渇している、紹介会社には大変厳しい状況でした。結果を出せないコンサルタントはクビになります。そうならない為には企業開拓をしなければいけない。

ただ、唯一のルールとしてクライアントオーナーシップがあり、古株であった私が、一番顧客を持っている状況だったのです。だから後輩コンサルにとって私は邪魔な存在でしかありませんでした。

社長からは当初、もう人の相談には乗るな、みんなが色々告げ口してくるから、俺はもう何が何だかわからない状況だ、と言われました。それがそのうち、お前はそこまで考えているならいつでも辞めていいぞ、というトーンに変わっていきました。私は何も変わっていないのに、状況だけが変化していきました。

当時私には売上を争う外国人コンサルタントがいましたが、いつの間にか会社として彼を取るか、私を取るかの二択になっていたのでした。ここで言葉の壁と民族的な差で不利だった私は、周りがどちらに就くかという雰囲気も察し、もう辞めるしかないな、という考えに至りました。

仕事でも大変なのに、政治的なゴタゴタに巻き込まれたくない、苦労をするなら仕事だけにしたい、そういう気持ちが積もってきました。あとはどのように辞めるかを考え、次の準備をしつつ、なるべく悟られないようにと考えました。

結果、大きい取引を決めた瞬間に辞めるといい、翌日から出社しませんでした。辞める、という情報がライバルに流れたとき、彼の顔は微笑んでいたのは見逃しませんでした。

このときは、会社の誰も信じられない状況でした。直属の部下、後輩は心配していたと思います。しかし、当時の私は彼らすら、私を貶めるに違いないと思っていました。Billy JoelのHonestyの歌詞状態でした。

幸い、私には家族がいたので、家族に頼ることができましたし、この家族を守りたいという想いもありましたので、この苦境を乗り越えることができました。

私は求職者に、友人に重要なことは相談してはいけない、といつも言っています。友人は、求職者本人に対して何ら責任を負っていません。いい加減なアドバイスもするでしょうし、場合によっては嫉妬し、逆のアドバイスをすることもあるのです。

外国人が家族を大切にする理由は、このようなことが日常だからだ、と改めて思い知ったのでした。

成宮氏は大変苦労されて今の地位を築き上げたのですが、だからこそ、張り詰めたものが切れてしまったのではと感じました。やっていないことの立証は難しいし、空しいものです。今回の報道を聞くことで、改めてそう思いました。

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