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面接における、優しい言葉と叱咤、そして否定

文 小林 毅


2016.12.15

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職を実現させる人材コンサルタントの小林毅です。

求職者が面接をした際、色々なフィードバックを貰うのですが、おおよそ3つのカテゴリーに当てはまるかなと思います。

優しい言葉を貰うとき

面接官の表情も柔らかく、求職者の話をうなずきながら聞いてくれます。気持ちよく話が出来、上手くいったと考える瞬間です。しかし結果はお見送り。えー、なんで上手くいったと思ったのに、と納得できません。

落選理由は基本的には当たり障りのない、ざっくりとしたものです。例えば、社風に合わなかった、オーバースペック、他の候補者との比較、などなど。

よくある理由で、本当の場合も十分ありますが、本当に比較して駄目だったかどうかは検討しなければいけません。相対的に駄目だったのではなく、絶対的に駄目だったという可能性です。ここを知らなければ、この求職者は同じことを繰り返します。

絶対的に駄目なときは、面接時間が短いという傾向があります。30分程度で終わるような面接は、こと中途採用の場では、その瞬間自分はNGだったと自覚する必要があります。恐らく第一印象や求職者の素振り、話し方や内容をほぼ2~5分以内に判断し、そこでNGと決めているということです。

外資だとたまに送り出して10分以内に終了の連絡が来ることがありますが、求職者は何が起こったのかわからないという雰囲気です。これは、面接時間すら無駄と判断したので、すぐに切り上げたということです。

外国人がこのような対応をすれば、クレームになりませんが、日本人面接官が同じことをやるとクレームになります。なので、優しい言葉をかけ、なるべく気持ちよくご退出いただくことを意識するのです。

叱咤を受けるとき

これは大声でという訳でなく、求職者の考えについて深堀した結果、もう少ししっかりと考えをまとめないと、今後(入社する、しないに関わらず)大変だよ、という善意で、厳しい言葉で対応するときです。確認作業の一つです。

よく圧迫面接で不快だった、ということがフィードバックされますが、ひょっとしたらこの叱咤の部分であったかも知れません。面接時間も1時間くらいある場合は、求職者の可能性をじっくりと検証していると推測されます。その結果、いいと思えば合格、そうでなければ不合格という判断です。

この叱咤系(圧迫系)の面接をするときは、面接官はかなりの覚悟と勇気が必要です。場合によっては求職者が切れてしまい、クレームになってしまう可能性を考える覚悟と勇気です。そこまでする必要があるのか?という問いもありますが、仕事に真剣に向き合っている人であれば恐れずやるでしょう。

事情を知らない求職者は、「あんたには言われたくない!」と思う人と「ご指摘ごもっとも」と素直に受け入れる人に分かれます。前者は絶対NG、後者は合格になる可能性があります。

素直さが一番、という判断もありますが、自分をどのくらい理解しているのか、という客観性を見る指針にもなります。正義は我にあり、という絶対的主観主義者は、組織の輪を乱す可能性があります。逆に客観性のある人は謙虚で自分の可能性を信じていると解釈できます。

否定されるとき

これはただの悪口です。ストレス耐性を見るという可能性もありますが、それはどちらかというと叱咤のカテゴリーに入ると思います。例えば、求職者が今まで取り組んできたことに対し全否定をする場合や、やりたいことに対して無理だということで否定し、取り付く島もないというケースです。

このようなフィードバックがあった場合、私はその会社に無理に入社する必要は全くないと言います。

それは当たり前と言えば当たり前です。自分がやりたいことを否定されるのですから、無理に自分を殺し、顔色を伺うような働き方をすればメンタルが厳しくなります。少なくとも、取り組みたい仕事に対してネガティブな反応を面接で感じたら、その会社に身を預けるべきではありません。もっと他にいい場所があります。

個々での見極めも大切

人は弱いものです。特に厳しい言葉を掛けられると、反発したくもなりますし、自分自身も傷つきます。しかし、転職、もっと言えば、仕事で考えれば、どれだけ謙虚になれるかにより、人の器は決まってくると思うのです。

若い人で絶対的価値観で生きている人に出会うことがありますが、あなたはそこまでなのか?と思うことがあります。もっと柔軟になれば、もっと楽なのに、という気持ちです。

耳にやさしい言葉より、耳障りな言葉の方が自分を磨くということもあるのです。大人になると、本気で怒ってくれる人はいなくなります。昔の年功序列制度は、そのような良い側面もあり、弱い人間でも引き上げてくれる環境はありました。

しかし最近は段々とそのような風習が無くなり、個人主義となってきました。その結果、強い人間だけが残り、弱い人間が淘汰される傾向にあります。時代の流れですから致し方ないのかもしれませんが、自分自身と自分に関わった人たちには常に強い側にいたい、いてほしいと願っています。

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