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魔法の一言、ありますか?

文 小林 毅


2016.12.20

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職を実現させる人材コンサルタントの小林毅です。

先日訪問した戦略系コンサルティング会社の話の続きです。会社説明会には、コンサルタントになりたい人たちが10名程度集まっていました。

一通り説明が終わったあと、質問コーナーになりました。いろいろな質問が飛び交う中、ある一人がこのような質問をしました。

「社長様は、前職の外資系戦略コンサルティングファームでもトップでした。そして現在も起業して尚、プレーヤーとしても実績を出し続けていらっしゃいます。クライアント企業に対して、社長様独自の、殺し文句のような魔法の一言はありますでしょうか?」

この質問を受け、社長は困惑した表情をしました。しばらく考えたのち、このように発言しました。

「一言でクライアント企業を動かせることはできません。私たちのターゲット企業は中小企業です。そして経営者と接するのです。その経営者たちが持つ悩みを、日ごろから接することで共有し、徐々に信頼関係を築くことが大切です。そのときはじめて、経営者の深層心理にタッチすることができるのです。日常の積み重ねこそが大切なのです。」

この回答を聞いて、質問者は納得していない表情でした。その雰囲気から、コンサルタントならば、魔法の一言でも持っているはずだ、と言わんばかりです。私は後ろで聞いていて、社長の言う通りだと思いました。

今ベストセラーとなっているGRIT~やり抜く力~にも言及されていますが、同じ能力ならば努力よりも天才を評価しがちということがあります。同じ人間なのに、一方で結果を出す人がいれば、もう一方でなかなか結果が出ない人もいます。

結果が出ない人は、自分には才能がないからだ、ということで問題解決を図ろうとする傾向があるのですが、それは逆に言えば、必要とされる努力の放棄なのです。

例えば、結果を出しているスポーツ選手は、やはり多くが天賦の才能があるから、と結論付けられます。確かに並外れた運動能力があってこそとは思いますが、同時にその能力を活かすべく、人並み外れた努力と練習を積み重ねているということを忘れてはならないのです。

その魔法の一言を求めている人は、常に新しいダイエット方法に手を出し続けて、楽に痩せたいと言っている人と同類と思います。

社長だから特別なことをしているのだろう?何かすごい話法を持っているのだろう?という発想を持った段階で、その人は自分で探求するという機会を放棄しているのです。

結果を出す人は、まず物事にこだわり、継続してやり抜くんだ、という意地を持っていると思います。やり抜く力があれば、その努力の先にもし違った答えがあったとしても、探求する機会から得られた果実だと考えることが出来ると思います。

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