cb24529cab17509871751ad861f5288f_s

雨が降ったとき

文 小林 毅


2017.02.28

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタント小林です。

松下幸之助氏はとても偉大な経営者です。私も松下グループに在籍していたころは色々とエピソードなどを学ぶ機会がありました。その中で、「道をひらく」という短文集はとても深く、迷ったときに読み、そしてその深い言葉に励ましを受けています。

そのなかで、『雨がふれば』という短文があります。

人間、雨が降れば傘をさします。傘がなければ傘に代わるものをかざし、雨から身を守ります。そして代わりもなければ濡れるしかありません。(要約)

この言葉は、人生における苦境について意味しています。常に晴れが続くと思っているのが一般の人です。よって、傘を持ち運ぶ必要はないと考えます。ところが、余技せぬ時に雨が降るのです。傘がなければ濡れざるを得ない。濡れれば不快だし、風邪もひくかもしれません。

その経験をした人は、次は雨に濡れないようにしようと準備します。折り畳み傘を用意する、毎朝必ず天気予報を確認するようになります。この準備ができていれば、いつ雨が降っても大丈夫です。でも、雨に濡れたことを忘れる人がとても多いのが実情ではないでしょうか。

転職に例えると、今いる会社で満足している、もしくは不満だけども辞めるほどでもないから飲みに行って解消する、という人たちが傘を持たない人たちです。ニュースなどであの会社がつぶれた、リストラをしている、と聞いても、大変だなと思いつつ、どこか他人事。自分の周りは晴れが続くと思っているのです

そして自社に大きな問題が起こります。そう、雨が降ったのです。残念ながら準備をしていない人に世の中は優しくありません。

不本意な転職をしてしまう人は多くがこのような考えです。能力とかではなく、考え方、マインド、メンタルの問題です。そして次が重要なのですが、今度は雨に濡れないようにしようとしっかりと準備する人と、まあ、今回は何とか回避できたと思う人に分かれます。

前者は過去の教訓を活かし、今度こそしっかりと準備しようと考えますが、後者はまた晴れが続くと考えるのです。せっかく手に入れた傘でさえもそこで捨て、また天命に身をゆだねてしまうのです。

天気は必ず変わります。晴れもあれば雨もあり、雪もあれば台風のような嵐もあります。喉元過ぎれば熱さを忘れる、という諺がありますが、また同じことを繰り返す後者の人たちは、この競争社会での生き残る術を自らリリースしているように思うのです。

何が正しいかは人それぞれですが、少なくとも自分にとって有益な情報を逃がさないためのアンテナは張っておくべきだと思います。

 

HOME » 転職コラム » » 雨が降ったとき

top