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グローバル=アメリカと主張する人

文 小林 毅


2017.04.05

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

先日、あるセミナーで講演した後のアンケートで、私の話した内容について噛みついてきた人がいました。全体的に支離滅裂な内容だったのですが、特に転職回数についてのことがフックしたみたいです。

私は多くの企業の採用をサポートしてきましたが、転職回数の壁はとても高いと思っています。採用のテーブルにすら乗らない企業もありますし、外資といえども、全く気にしないという会社は皆無です。それは面接官が外国人であっても、です。

よって、過去の経験と転職マーケットの事情として、転職回数に対するリスクと専門性の重要さをお話させていただいたのですが、その方はそのような考えはあり得ない、という主張でした。

アメリカでは3年も同じところで働いている人などは評価しない。能力が低い人材と断定する。あなたが言っていることはグローバルスタンダードではない、あなたはまったくグローバル感覚がない。

まず、この方の主張は的外れです。私は転職回数が多いことのリスクを話しただけです。転職するな、とは言っていません。次に、ただ転職しても意味がないということに触れていません。3年で転職をする、ということは、職務主義であれば十分考えられる発想です。自分の仕事が専門家であれば、同じ仕事をしていても成長しません。一か所に留まってチャンスを逃すよりは、新たなフィールドで自分を成長させることは私もその通りだと思います。

しかしそうではなく、ただやりたいことが決まらないから軸が無いブレブレの気持ちであれば、賞味期限が切れるのは早いと思います。事実、人事担当からのフィードバックはとても辛辣なことが多く、ここでは書けないほどの内容を聞くことがあります。

突き詰めれば、マーケットに評価されない転職は、キャリアとして評価されにくいのです。そこを飛び越えているところが間違っているのです。

そして最後ですが、アメリカ=グローバルである、という主張です。アメリカでは、ということを言っていますが、ここは日本です。日本での採用活動の話をしているのに、なぜアメリカの採用を持ちだして怒っているのかがわからない。もし私がアメリカでこのような話をすれば、当然受けるべき反論だと思いますが、日本での採用について話をしているので全くの的外れとなります。

100歩譲って、日本もアメリカのような採用環境になるべきとするならば、文句を言うのは私ではなく、日本企業(日本の外資含む)となります。また、新卒一括採用などの悪しき慣習・制度の問題です。私も今後は転職回数による足切りは無くしてほしいと願っていますし、学歴等での差別も少なくしてほしいと思う一人ですからね。

この方のアンケートを読んだとき、理不尽だなぁ、とは思いましたが、不思議と怒りなどはありませんでした。5段階で2を付けていましたが、何で1ではないのだろう?と不思議に思うくらいでした。同時に、ここまで辛辣に書き込むということは、私の話をよく聞いてくれていたということです。それはとてもありがたいことなのです。

もう二度と会えないような人なので、この場を借りて反論させていただきましたが、このような方とお話すると面白いのだろうな、とも思うのでした。

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