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例え腹が立っても、部下を怒鳴ってはいけない理由

文 小林 毅


2017.06.26

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

最近、豊田議員のパワハラがマスコミを賑やかせていますが、録音を聞く限り、結構ひどいなと思います。その声を聴くだけでもその場の絵が浮かんできます。秘書の方は大変だったことでしょう。

さて、この件でいろいろとコメントされています。大方はひどいという内容ですが、たまに、社会ではよくあること、という感じのコメントもあります。確かに、私自身も過去の上司や先輩に感情的に怒鳴られたことがあります。相手の顔色を窺い、被害が及ばないように怯えていたこともありました。このように、上司や先輩など力が上とされる人からの圧力は日本では一般的で、今なお、この慣習はあると思います。

しかし、今回の一件を踏まえ、段々とそのような対応は減っていくものと感じています。この秘書は、豊田議員を貶めるため、周到な準備をして録音をしていました。また、録音をしていることを前提に、言葉と暴力を引き出したようにも捉えられます。(当然、豊田議員が全面的に悪いのですが。)

ということは、このような録音ひとつで、積み上げてきたキャリアが吹っ飛ばされるということも意味しているのです。例えば、先輩上司の執拗なまでの言葉の暴力は、たったひとつの録音で反撃ができるということです。

「お前がグズでのろまだから、これくらい言わないとわからないからだ!」

そのように主張してもまかり通らない時代になってくるのです。今まで感情的に怒鳴っていた方は今後は気を付けましょう。あなたの部下が今回の一件で対抗策を覚えましたからね。

さて、そもそも論ですが、私はこのように感情的に怒鳴る行為は如何なものかと思うのです。いくら愛情があるからだ、と主張しても、受けた側がそのように考えなければ意味がありません。愛のムチも相手次第なのです。これは日本人の、相手はわかってくれるだろう、察してくれるだろう、という文化から発していると考えます。

私がヘッドハント会社にいたころ、英国人の社長は絶対人前で怒鳴ったりすることは無く、注意すらしませんでした。言いたいことがあれば、必ず個別で、そして別室で話をしてきました。これは基本的に文化、慣習、民族、宗教などの違いがあり、お互い分かり合えないことを前提にしていからです。例え部下に非があったとしても、人前で怒鳴る行為は、人として恥をかかされたことになり、名誉棄損に当たると考えられます。

「確かに私が悪いかもしれない、でも、それはそれ、これはこれだろう。何でそこまで恥をかかされなければいけないのか?」というものです。

そして話をすり替える機会を与えてしまい、逆に損害賠償責任を被ってしまいます。それだけ、人権については意識が高いのです。

豊田議員は、海外経験もあるエリートという触れ込みでしたが、このあたりの意識は無かったようです。こんなことで足元をすくわれるのか、と思っているのであれば、議員は辞めたほうがいいと思います。

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