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物事には表の理由と裏の理由がある

文 小林 毅


2017.07.14

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。
ここ最近、働き方が自由な会社で働いている人と出会うことがありました。その会社は、出社義務がなく、基本自宅などのオフィス以外の場所で遠隔で仕事をしているというスタイルです。
一週間で1日程度、打ち合わせなどのために出社はするようですが、基本は任せられているということでした。このような話を聞くと、ネット環境などインフラが揃ってきたので自然な流れかな、と思い、これからの働き方が変化していくのだと感じます
大手企業でも自分専用のデスクがないという会社があり、ロッカーと長机だけで自由に仕事をしているという例もあります。今までの固定概念を取っ払わなければついていけない時代になっているのかもしれません。
ただ、このような自由を与えられた会社というのは、同時に義務も背負っているということを忘れてはいけません。うちの会社って自由でいいでしょう?とアピールしている人は、なぜ自由なのかという裏の理由も知るべきなのです。

物事には常に表と裏があります。前述したことは、働きがいを感じることができるのが表の理由です。優秀な人材を確保するために、多様な人事制度を用意するなど、会社のイメージアップにつながります。

一方裏の理由は、切られやすい環境である、ということです。目につかないところで働いている人は、情に左右されにくくなります。経営者としても、ドライに経営判断しやすいという要素もあるのです。

企業は景気がいいときは人材確保に躍起になりますが、悪くなると人件費が企業業績を圧迫します。そのため、リストラなどを行い、企業が生き残りを図るのです。

このリストラをするとき、日本では悲壮感が前面に出てきます。リストラ=この世の終わり、というくらい、重くのしかかってきます。事実、リーマンショックの際、多くの日本企業がこのリストラに苦労しました。しかしリストラは社員の気持ち一つで、様相は変わってきます。再構築、という意味ですから、自分も再構築すればいいと考えれば、悲壮感は少なくなるのです。

そのためには、社員が自分の意思で人生を決めること、そう、自立型社員になっていることです。会社も社員が自分から辞めてくれれば、リストラには苦労しません。そのための布石として、多様性のある人事規定を設けているのです。

例えばリクルートは35歳まででほとんどの人が辞めていく会社として有名です。元社員の方の話を聞くと、30歳くらいになったら辞めることを意識するそうです。徐々に先輩同期が辞めていくと、そろそろ自分も辞めようか、と考えるのだそうです。これは慣例化しているのです。

企業は一部の管理職を除けば、あとはスタッフです。自分が管理職になれないと考えれば、出て行こうと勝手に思ってくれれば楽です。自分の人生を自分で考えることができれば、会社に固執する必要もないですからね。

要するに、会社が自由を与えているということは、何かあったとき、リストラしやすいから、ということです。意識、無意識に関わらず、辞めどきだな、と考えてくれれば、企業は助かります。そのことをしっかりと認識すべきでしょう。

ただ早い段階で人生を考えることができれば、常に次を考える、マーケット感覚を身につけることができます。人の流動化は今後も進むのでしょう。

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