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逃げ切れる人生ってあるの?

文 小林 毅


2018.01.15

こんにちは、あなたの成功する転職をサポートする人材コンサルタントの小林毅です。

現在は売り手市場?

今の求人市場は売り手市場である、と言われています。それは数字でも証明されているので、多くの人が仕事を選ぶことができる環境下にあると想像できます。

有効求人倍率 1.56倍(2017年11月現在)
新規求人倍率 2.37倍(同上)

しかし一方、最近の記事にはリストラに関するものがいくつか出ています。例えば、週刊ダイヤモンド1月20日号においては、大手製薬会社や大手銀行のリストラについての記事があり、世のサラリーマンの苦悩が紹介されています。

大手企業の早期退職制度

例えば、MSDが早期退職者を約400人募集する理由として上げられているのが、『生産性の向上』でした。これは言い換えると、生産性の悪い人に辞めてもらう、という意味にも捉えられます。記事によれば、グローバルで比べてみても日本法人は、『一人あたりの稼ぎが少ない』というデータが出ており、会社としては、『人員がだぶついている』という判断をしていることが背景にあるようです。

そのため、リストラに応募しやすくするため、50歳以上の対象者には最大12ヶ月分の『特別追加金』が上乗せされるということです。

このような話はよく聞きます。相談者曰く、「今の会社に必要とされていないのであれば、この早期退職制度に応募して多くの退職金を手にし、今よりもレベルが低くてもいいから、残りの人生を楽に過ごしたい」という感じです。

大手銀行も同様な対応となっており、改めて大手の待遇の良さに羨ましさを感じてしまいます。

逃げ切りの人生ってあるの?

『逃げ切りの人生』という表現を良くしますが、これは15年前に私が2社目を辞める時にも言われていました。60歳定年をゴールとするならば、なるべく良い条件で会社を辞めることを目的とした考え方です。

確かに15年前であれば、この逃げ切りの人生論は十分成り立っていたと思います。例えば55歳で応募し、多くの割増退職金を体に入れ、落ち着いた頃に年金が支給される、という流れです。

しかし現在ではちょっとしたお金では逃げ切れるのかどうかは微妙になってきている状況です。これは今の50代より40代、40代よりも30代とだんだん状況は悪くなっているのです。

しかも、少子高齢社会です。子供は生まれないが、高齢者は増え続ける。しかも、100年人生突入ですよ。寿命がやたらに伸びているのです。そうすると、逃げ切るどころか、働かないと生き残ることすら出来ない状況になっているのです。

働き続けるとしたら、何をやる?

働き続けなければ老後は絶望しか待っていないとすれば、『では働きますか』となります。さて、何を仕事としますか?

「今は売り手市場だから探せば何でもみつかるでしょ。」

これが多くの人の考えです。みつかるか見つからないかで言えば、見つかるでしょう。しかし、その仕事はあなたがやりたい仕事かどうかが大きいと思います。この人材の仕事を長くやっていると、ミスマッチほど悲劇はないと思っています。例えば、今までデスクワークしかやってこなかった人に、ノルマのある営業や、肉体労働系の仕事は難しいと思います。今まで頭を使って仕事をしていた人にとって、切り替えができるかどうかも微妙です。時給1000円くらいで責任のないアルバイトみたいな仕事でいいのですか?ということです。

言いたいことは、自分が何をやりたいかを真剣に考え、そのための情報を集め、検証をしていますか?ということです。それが出来ていない人は、まずはそこから。早期退職制度は魅力ある麻薬みたいなものですが、その使い方を間違えると、一気に貧困へと突き進むことになりますからね。

どちらの人生を選ぶのか?

先程のMSDの記事には続きがあります。リストラ応募者には甘いアメを渡して辞めてもらいますが、応募しなかった人は、ムチが飛ぶようです。管理職からスタッフへの降格、営業職として現場に戻されるなどです。

会社はどうしても辞めて欲しい、ということですね。行くも地獄、行かぬも地獄ならば、あなたはどちらを選ぶでしょうか?恐らく意見は分かれるでしょう。

ちなみに15年前の会社員だった頃の自分がこの状況に接したら、早期退職制度に応募すると思います。しかし、47歳での転職や起業後の苦労を知っている今の私なら絶対会社に残ります。

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