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キャリアコンサルタントに登録した訳

文 小林 毅


2018.11.07

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

今年1月から、キャリアコンサルタントの養成講座に通い、国家試験を経て、キャリアコンサルタントに登録しました。そこで感じたことについて書いてみます。

死ぬかと思った養成講座

過去のコラムでも言及しましたが、キャリアコンサルタントの養成講座は私にとっては地獄でした。特に相談者(クライアント)との面談ロールプレイングは、過去の自分のキャリアを全否定されたくらい強烈なものでした。

過去、数多くの問題解決をしてきた私に、それこそ、人材系でないマニュアル有資格者に審査され、ひどい点数をつけられるので、本当に気持ちが厳しく、前払いでなければ辞めてやろうか、と思っていました。

質問も予定調和なものばかりを好み、本当に疑問に思ったことを聞くと煙たがられるという印象でした。講座初日は色々と疑問点を聞いてみましたが、反応がひどかったのでそのうち面倒になり、あとの講座は大人しく従うことにしました。

こんな問題児な受講生でしたので、担当教官からは目をつけられていたようでした。テキストにグループディスカッションの和を乱す人の対処法、みたいなものが載っていたので、これは自分のことだな、と理解して講座を受講していました。

立場が変わると見えてくるものがある

そんな否定姿勢の私でしたが、ロールプレイングでクライアント側を担当したとき、心理状況が変わりました。コンサルタント役が色々と確認してくるのですが、うーん、聞いてほしいのはそういうことではないんだけどなぁ、と思うようなことが多くありました。そこでなくて、ここなんだけど、という感じです。

このような経験をすると、過去の自分のコンサルティングスタイルは、かなり主観的で指示的なものであったように思うようになりました。

コミュニケーションを取るとき、人はある程度自分のストーリーを作り、接していると過去に学んだことがあるのですが、キャリア相談においても、同様だったと思うようになりました。

そこから、自分自身のコンサルティングスタイルを変えてみようと考え、以前よりも傾聴を意識できるようになりました。

知情意で考えてみる

クライアントが訴えたいことは何か、どういう気持ちなのか、そしてどうしたいのか、という点を抑えるとキャリア相談の方向性が見えてきます。知情意、と呼ばれるものですが、考えを整理し、感情に寄り添うだけで、クライアントとの関係性はかなり近くなります。私も感情をキャッチしてくれ、その気持ちに寄り添ってもらうと、どんどん言いたいことが湧いてくる状態になりました。人は自分の話を聞いてくれる、ということだけで安らぎ、気持ちが落ち着くものであると身をもって実感したのでした。

この知情意を意識すると、クレーム処理にも活かせると思います。怒っている顧客をなだめる効果が得られ何を要求しているのかがわかるようになります。

成熟した人は自走しているので、キャリアコンサルティングは必要がない、という意見がありますが、むしろ逆で、そういう人こそ、キャリアコンサルティングを受けるべきだと思いました。

お金を払わないと誰もあなたのことなど気にかけない

キャリアコンサルタントで稼げている人は極少数で、ほとんどがゼロというデータがあります。相談に乗るだけで、なぜ1時間1万も2万も払わないといけないのか、というのが概ねの意見です。さらに言えば、人材紹介会社に行けば、コンサルタントが無料で対応してくれます。そして具体的な仕事も紹介してくれます。日本にキャリアコンサルタントがまだまだ根付かないのは、そのあたりに原因があると思います。

しかし、紹介業の立場で申せば、ただのキャリア相談だけのために訪問されるのは正直厳しいものです。ビジネスですから、お金を稼がないと食べていけません。そのため、バイアスが掛かることは致し方ないのです。そして、お金にならないと判断された人が相手にされないのも、当たり前と思って欲しいです。

どうしてもフェアな意見が聞きたい、キャリア相談に乗って欲しいならば、お金を払ってコンサルティングを受けるべきでしょう。そのために、この資格が推奨されているのだと思います。

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