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ライフキャリアとジョブキャリアについて

文 小林 毅


2019.03.11

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

先日、働き方を考えよう、というテーマのセミナーに参加してきました。4人のパネラーがいて、田舎での働き方を実現させたことを、それぞれの仕事感を踏まえて話していたのですが、色々な価値観があり、とても刺激を受けました。

その中で、『あなたにとって、仕事とは、働くとは何でしょうか?』という質問に対する回答が面白かったので、そこについて言及してみたいと思います。

サラリーマンと自営の最大の違いとは

参加者の多くはサラリーマンで、東京で働いているものの、将来的には地元や地方で働きたいと考えている人ばかりでした。私も地方での働き方を模索しているので、どうすれば自分に合った働き方が見つかるだろう、と興味深く聞いていました。

パネラーは4人すべてが元サラリーマンで現在自営、という人でした。そこで前述の働き方の問いが合ったわけですが、皆どう答えていいのか、結構悩まれていました。

サラリーマンで働いていると、決められた時間に出勤し、同僚がいて、与えられたタスクに取り組むという毎日ですから、働き方に不満はあっても、なぜそのような状態なのかについては深く考える機会は無いでしょう。一方起業すると、オンとオフという考え自体が消えていきます。仕事=自分という図式も生まれますから、仕事なのか、遊びなのかの垣根が無くなる。

このような議論がされていましたが、このやり取りを聞いて、これはライフキャリアとジョブキャリアの関係性の話だな、と思いました。

ライフキャリアとジョブキャリア

ライフキャリアとは、人生そのもののことです。ジョブキャリアは仕事におけるキャリアです。サラリーマンは、ここに垣根があります。仕事があって、余暇がある、だからオンとオフは大切というワークライフバランスの話になるのです。

一方自営者は、ジョブキャリアとライフキャリアがほぼイコールです。仕事と自分がほぼ同じになると、今仕事をしているのか、余暇を楽しんでいるのかの垣根が曖昧になります。例えば本を読んでいても、好きな本を自由に読んでいると思っても、後になって仕事に必要な知識を構築していた、となることがあります。地方に行く予定が立つと、合わせて別の予定も入れて、ついでに知り合いに会う、ということも普通です。

遊んでいるの?仕事しているの?という部分が結果からみるとあまり無いというのが正直な気持ちです。

遊びのようであり、仕事のようであり、という状態を自ら作るのが自営業なのかな、と考えると、何となく自分の立ち位置が見えてくるのです。

安定することへの不安

サラリーマンになることは、安定を求めることでもあると思います。毎月決まった日に給与が支払われ、福利厚生もある。定期的な収入は、周りからも安心感を与え、住宅ローンなども問題なくクリアします。

一方自営は、すべて自分の成果となる魅力がある一方、客観的評価を得にくく、信用もありません。そんな人には銀行もお金を貸しません。そんなときはサラリーマンのほうがいいなぁ、と感じます。

しかし同時に、安定することへの不安も湧いてくるのです。『サラリーマンになると安定するから不安なんですよ。』と話すと、その話を聞いた多くの人が不思議そうな顔をしています。その反応を見て私も不思議になるのですが、突き詰めれば、働き方に対する価値観の違いと思うのです。

職業適応性はそれぞれある

人材の仕事を長くやっていると、この職業適応性ほど重要なことは無いと思います。自分の性格や適性に合わない仕事を無理にしている人ほど気の毒なことはありません。私で言えば、大手企業のサラリーマン生活でした。安定した会社での仕事を8年間経験しましたが、常にこのままでは自分の価値は無くなってしまうと焦っていました。上司や同僚との意見も違い、悪いのは自分なのか、と不安に感じていました。しかし今となっては、職業適応性の問題だったと思われます。

安定した組織で働くことは、性格上向いておらず、職業適応性も無かったのです。私の場合は行動を起こして、後付の理由としてこの考えにたどり着きましたが、もう少し早く知りたかったことでもありました。この点は欧米ではキャリア理論として研究されていて、働き方についても進んだ発想で取り組んでいます。今後、自分を知る作業として、キャリア理論を取り入れると、自分の将来について良いヒントになると思います。自分がサラリーマンが良いのか、起業に向いているのか、考える機会になればと思います。

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