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人生が長くなる、それはいいことなのか

文 小林 毅


2013.04.16

日本人の死因順位の変化

三大疾病の変化

先日、病院経営からみた今後の医療、という趣旨のセミナーへ参加してきました。

セミナー参加の理由としては、自分自身が3月からセミナー講師を始めたこともあり、どのような話し方が良いかという勉強の意味合いが強かったのですが、実際、話は大変興味あるものでした。

内容としては、最近の医療事情です。

日本人の死亡原因は、以前より三大疾病と言われるくらい、当たり前に知られていました。ガン、心筋梗塞、脳卒中、この3つが死亡原因のほぼ多数を占めていました。そのため、生命保険の商品も、これを手厚くしていこうということになっています。ところが、最新の統計では、脳卒中が減り、代わりに肺炎が増え、第三位に躍進しています。

これはいったいどういうことなのでしょう?

肺炎というと、風邪をこじらせ、その症状が重くなる、というイメージがあります。しかし、高齢者で肺炎で亡くなる方は、細菌性肺炎という事例が多いようです。これはどういうものかというと、通常、気管に食べ物など異物が入ってくると、むせて吐き出そうとしますが、この機能が低下、もしくは麻痺してしまうということのようです。この症状が慢性的に蓄積され、最終的に手の施しようがない状況となってしまう、ということなのです。

また同時に、脳卒中で倒れた人たちが、以前は無くなっていたのですが、最近は助かるようになったことも要因となっています。血管が詰まる、破裂する、などは、以前は致命傷でしたが、最新治療の影響で、命が救われるようになりました。

しかし一方で、後遺症が残ってしまうということも多くあります。言語障害や半身、全身麻痺などで、生活に支障をきたすことも多々あります。また、この脳卒中は、再発してしまう恐れがある病気と言われています。

そこで助かった方が、気管機能の低下を伴うこととなり、肺炎で亡くなる方が増えた、ということのようです。

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