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プロアスリートの移籍制度について

文 小林 毅


2017.08.07

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

今日はちょっと趣向を変えて、プロアスリートの移籍について書きたいと思います。最近、バルセロナのネイマール選手が、パリ・サンジェルマンへ290億円という移籍金で移籍しました。あり得ない金額が動いていますが、プロアスリート冥利に尽きる出来事でした。その事例をもとに、将来的なサラリーマンの市場価値を考える上で、必要な発想かと考えたのです。

プロ野球の移籍環境

プロ野球は、所属しているチームを勝手に変えることはできません。もし変えるとすれば、以下の用件を満たす必要があります。

・自由契約になる
・FA権を取得する

これ以外に、任意引退、という制度がありますが、これは以前所属していたチームの許可なく他チームへ移籍することはできないことを意味しています。

例えば、過去の事例でいうと、野茂英雄投手が契約で近鉄バファローズと揉めましたが、このまま契約ができないと日本ではプレーできない状況でした。野茂投手は、成績は抜群でしたが、球団からの評価は高くありませんでした。そのため、待遇改善を要求するも拒否され、任意引退扱いを受けてしまうのです。このままでは日本ではプレーできませんから、このルールに当てはまらないメジャーリーグ挑戦へとつながっていったのです。

日本のプロ野球では保有権という考えがあり、例えば所属選手との契約がまとまらなかった場合、選手としてプレーさせない、ということができます。

その選手の弱い立場を改善したものがFA権でした。このFA権を使えば、手を挙げる球団があればどこへでも行ける権利を得ることが出来るのです。そして、日本だけでなく、メジャーリーグにも適用することで、一定期間は所属球団で囲い込むことができるようになりました。

そして、このFA権を導入することで一番利益があると言われたのが読売巨人軍でした。球団に使える予算が豊富であり、且つ、人気球団でしたから多くの選手が獲得できると考えられました。事実、各球団のエースと4番が集まった時期があり、選手育成を十分せずとも、ある一定の品質を保つことが出来る環境が整いました。

しかし、皮肉なことに、このFA権を使うことで巨人から選手が流出する事態も出てきました。

最たるものが、松井秀喜と上原浩治のメジャーリーグ挑戦です。このことで多くの実力ある選手は、巨人でなく、メジャーを目指すことになりました。年棒も、5倍以上稼ぐことができるメジャーは、すべてのプロ野球選手の目標となりました。ここに巨人ブランドが崩壊したのです。

今では、各都市で根を張る球団が人気です。特にパ・リーグは日本全国に分散しており、多くのファンを獲得しています。巨人もメジャー球団という肩書を捨て、東京ローカルのチームに舵を切る段階に入っています。

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