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甲子園はコロッセオ

文 小林 毅


2017.08.25

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

先日、高校野球を観に甲子園まで行ってきました。目的は、高校野球を観るというよりは、甲子園球場に行きたいと思ったからなのです。できれば阪神戦を観たかったのですが、スケジュールが合わず、というところでした。

甲子園到着

甲子園には、JR甲子園口から向かいました。徒歩40分くらい、という案内だったので、早く歩けば25分かな、と勝手に判断し、散策を兼ねて歩いて甲子園まで向かいました。が、結構遠かったですね。おまけに、真夏の日差しがとても強く、歩いたことを大変後悔しました。

IMG_1403さて、甲子園に到着しますと、すでに熱気がひしひしと伝わってきました。チケット売り場を確認すると、すでに満席完売ということ。甲子園が大好きな人がとても多いことを改めて知ることになりました。

外野席は無料ですから、まずはライトスタンドへ向かいました。これが阪神ならホームです。感無量と思いつつ、ゲートを通った瞬間、大応援団の声援がドーンと響いて来ました。

「おー、すごいなぁ、感動するなぁ」

これが正直な感想でした。

アルプススタンドは両校の大応援団が陣取っています。これはプロ野球では見られない光景です。また、甲子園球場がその迫力を助長します。エンターテイメントとして考えれば、最高の舞台であると思いました。私は都合1試合半観たのですが、素晴らしいと思う部分と、やはり酷だなと思う部分、両方感じました。

甲子園の魅力と疑問

まず素晴らしいと思う部分は、球児をサポートする関係者一同です。応援団は純粋に母校の応援をしており、訓練されたブラスバンドやレギュラーになれなかった部員たちの熱さに心を打たれました。

また、試合を裁く審判4名、そしてグランド整備をする阪神園芸の皆さんは、最高の舞台を演出しようと、本当に努力されていました。だからこそ、球児も試合に集中でき、勝ち負けに素直に感情を露わにできるのです。

一方酷だなと思う箇所は、やはりあの気温です。スタンドで観戦していても、あの日差しは異常です。売り子のお兄さんお姉さんも、顔を真赤にして大声で販売していましたが、一度影に入ると、廃人のように魂の抜けたような表情でした。

甲子園名物カチ割りが無いと、私も確実に熱中症でしたね。そのくらいクレイジーな暑さでした。

これが球児ともなると、長袖長ズボンを重ね着するユニフォームに身を包み、体感気温50度近くのグラウンドでプレーするのです。あり得ないほど過酷な条件です。

かつて阪神タイガースは、甲子園を球児に明け渡す8月は死のロードと言われましたが、今は天国ロードと呼ばれているそうです。以前は移動手段も限られていて、且つ、関西での試合が無かったので、アウェーでの連泊を余儀なくされていましたが、今は大阪ドームがあるので、普通にスケジュールが組めます。

移動手段も快適になり、且つ、ドームではエアコンが効いています。管理された環境で野球ができるので、今はほぼロードは勝ち越しているのです。

これでは剣闘士を観ていたローマと同じではないか?

プロが野外で日中に試合をしないのは、暑いからです。そんな条件でやっていられないからです。それを高校生に課すというのはやはり酷だと思うのです。本来なら、甲子園でなく、大阪ドームでやればいいのです。そうすれば、球児も最高の条件でプレーできるのです。

そういうことを言うと、多くの甲子園ファンに怒られます。甲子園でやるからいいんじゃないか、と。

だから選抜があるのではないのでしょうか。春であれば、気候条件もよく、快適な環境で野球をすることができます。甲子園大会を年一回にすればいいと思うのです。

すると、甲子園といえば夏だろう?という意見が出てきます。

確かに私も甲子園を生で観戦し、あの舞台は最高だと思いました。暑い酷な環境だからこそ、感情移入ができるという意見にも同意します。

しかし、球児の将来を考えると、あの環境で長い間プレーさせてはいけないとも思いました。勝ち進めば試合間隔が狭くなり連戦となります。しかも、高校生はレギュラーを変えるほどの余裕は無いので、どうしてもエースは連投となり、そして球数も100球を遥かに超えての投球となります。これでは短命の選手を量産してしまうことになってしまいます。

そう言うと、その過酷な環境だからこそ、ドラマが生まれるんだ!と主張してきます。そうなると、これはもう、高校野球という名の現代のコロッセオです。

「もっと感動を見せてくれ!」

「涙を流せ!」「ボロボロになっても笑顔を作れ!」

そして今年はタオル回しが頻発しました。感動を頂戴・頂戴とおねだりです。これではかつてのローマと同じではないでしょうか。

でも球児もこの感動を共有したいと思っている、という意見があれば、それはその通りだと思います。そりゃ、球児はやりますよ。肩が壊れようが、肘が潰れようが。そういう舞台しか無いのだから。

球児ために将来の環境を作るのも、大人の役割だと思います。高校野球がゴールではないのです。長い長い人生を18歳で終わらせてはいけないと思うのです。でも多分、この意見は受け入れられないでしょうが。

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