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執筆者の写真takeshikobayashi

プロが活躍できる時代になった


こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする人材コンサルタントの小林毅です。

残暑厳しいですが、8月も終りを迎え、あっという間に9月に突入していきます。今年はコロナの影響で、オリンピックも延期になり、また、仕事にも大きく影響を受けた、変化を求められたという印象を持っています。

コロナ後で社会はどう変わる?

コロナはおおよそ正体が見えてきて、日本人においては、恐れる必要がないレベルと認識されています。感染者は検査をすれば当然増えますが、重要なことは重症化しないことです。その点は良いことと思っています。

一方で、アフターコロナを考えたとき、この自粛モードが収まったら元の生活に戻るのか?というと明らかに違うでしょう。多くの方と交流してわかったことは、働き方自体がコロナの影響で強制的に変わったということで、もう戻れないレベルまできているということです。

4月5月で発信した動画では、飲食や旅行業などが早く回復すればいい、と願っていましたが、どうやらそれは難しいとも感じています。

テレワークで新たな日常へ

テレワークをされている方はとても多く、会社に行かないという方も結構いらっしゃいます。定期は購入せず、オフィスも縮小もしくは解約という事例も増えています。そうなるとサラリーマンを目当てにしていた飲食店、コンビニ、その他店舗も客足が遠のくことになり、今までの東京一極集中が改善されることも予想できます。

企業も事業計画も立てられず、今後どうなるのか、試行錯誤の連続です。企業がこのような状況ですと、従業員も同様に不安が広がります。今までは考えもしなかった転職も、ある日突然自社サービスが消滅することも想定すると、すべての人が対象となる時代になってきました。

ジョブ型キャリアで自分を守ること

マルクス経済学では、価値とは長く掛かった労力で決まり、使用価値は使う側が求める成果、ということなのですが、今までの日本企業が導入していたメンバーシップ型雇用は、価値重視であったことがわかります。25歳の若手より45歳のシニア人材のほうが長い時間働いているので価値が高いという基準が年功序列でした。企業は組織化を図ることで、社員の品質を均一にすることで、誰でも出来る仕事を作り出し、そのため、奴隷のように扱うことで使用価値を決めていました。

社畜という言葉は、辞めるに辞められない状態になったサラリーマンの悲哀をよく表していますが、メンバーシップ型では当たり前の発想でした。

しかし、コロナ後の働き方が変わること、企業のあり方や産業構造の変化が可視化されたことで、この状況は一変しました。

テレワークでは社員管理は非常に難易度があがります。ただでさえ、使用価値の低かったシニア人材が、管理外に置かれてしまったことで、価値を見出すことが出来なくなりました。

そうなると、ジョブ型に移行し、結果重視の働き方に変わらざるを得ません。価値観が変わったのです。

サラリーマンが出来ること、それはいち早くジョブ型人材へ移行することです。会社に依存するのではなく、自分がプロとして会社を選ぶ時代になったことを知ることです。

今までも意識高い系の人材だけが気付いていたこの現実を、多くの人が共通認識を持って対応する時代になりました。そうなると今までは新卒で如何に良い会社に入ることが出来るかが勝負で、不況にあたった学生は一生不幸になる運命でしたが、今後は自分さえしっかりとキャリアを積んでいれば、いつでも挽回できる時代になったということです。それはどうしてもキャリアの中断が余技なくされていた出産した女性も、職場に戦力として戻ることができるということでもあります。

プロ人材としてセルフマネジメント出来る人にとってはいい時代がやってきました。日本の将来はそういう意味で明るいと考えています。

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