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大学生の内定率から雇用問題を考える

最終更新: 2019年7月30日


こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

先日、キャリアコンサルタントの勉強会に参加したのですが、そこで興味深い資料を紹介されました。


学生の内定率76%

来年度新卒採用の学生が現在就職活動真っ只中ですが、内定率が6月15日地点で76%になったというのです。これは調査開始以来最高の水準ということで、ほとんどの学生が就職できるという読みとなっています。お隣韓国がその半分ということですから、日本の学生はとても恵まれた環境で就職活動をしている、ということになります。一人あたりの内定数も4.69社ということです。


私の頃はバブル崩壊の直撃を受けた世代ですから、羨ましいと数字上は思うのですが、今の学生はどの業界、仕事を選ぶかで人生が大きく変わることを肌で感じているようなので、数字ほど精神的には安泰ではないということでした。


従業員数別に検討してみると

それが次のデータから明らかになります。学生も選ばなければ多くの内定を勝ち取ることができますが、自分が行きたい会社や業界、という視点を持ってみると、様相は変わってきます。


従業員数が300名未満の企業は9.91倍というとても高い数字が出ていますが、5000人以上の大企業となると、0.31倍ということで、狭き門に人材が殺到していることがわかります。

誰もが行きたがる有名企業、安定しているという印象を持つ大手企業は相変わらず人気ですが、それよりも小さい規模になると途端に学生が採れないというデータです。


企業も若手人材が減少しているので、採用方針を変えていかなければいけませんが、言い換えれば相変わらず、企業の多くは若手人材を欲していることがわかります。


日本ではジョブ型はダメ、という意見

私は人材領域に十数年携わって行く中で、専門性重視のいわゆるジョブ型人材になることが大切であると主張しています。しかし未だ多くの反対意見があり、新卒一括採用の総合職での、いわゆる能力型人材を日本企業は生産し続けています。


その根拠は、欧州などのようなジョブ型人材は、エリート層と一般層と大きな隔たりができること、一般層はどんなに頑張っても500万くらいしか稼げないのでチャンスが少ないこと、などを挙げています。日本企業はすべての学生に幹部候補になれるチャンスを与えるが、ジョブ型にすると失ってしまう、というのです。


なるほど、と思う瞬間もありましたが、すぐに非正規問題が頭をよぎりました。欧州では同一労働同一賃金なので、正規も非正規も同じ給与体系です。そうすると、非正規であっても相場通り給与が出るほうがよくないか、と思うのです。


日本企業は、特に女性がそうですが、出産や育児で職場を離れた瞬間、正社員という身分を失い、一気に非正規への道に進まざるを得ません。労働条件も悪化し、能力がある人も人手不足の仕事しか回ってきません。これはジョブ型でないから起こる現象であると思います。


働き方改革とは

今の日本企業の働き方改革は、休むこと、残業を無くすことなど働かない方向へ舵を切っているかのようです。しかし本来は、自分の仕事の専門性を決め、知識構築と経験を積むことで付加価値をつけていくことが大切なはずです。そして専門性があれば、働き方を選択でき、より幸せなライフキャリアを追うことができると思うのです。


学生は選べる環境に身を置き、より待遇の良い企業を探していますが、自分にとって大切なことは就職であって、就社だけではないことを忘れてはいけません。選べる時代だからこそ、キャリアにこだわってほしいし、そう考えた人の未来は明るいと思います。

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