こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。
新型コロナウィルスが世間を騒がせていますね。早く収束して欲しいと願いつつ、若干、騒ぎ過ぎかな、と思ったりもしています。
SARSの時を思い出す
以前、パナソニックグループにいたとき、海外赴任者サポートをする部署にいました。そのときにSARSが大きな問題となり、現在とほぼ同じような騒ぎになりました。何が怖いといえば、新型であることに他なりません。得体のしれないものが現れると、どのように対処していいのかもわかりません。おばけやかつてのソ連みたいなもので、私達の理解の範疇を超えることが一番怖いのです。
SARSに関しては、段々と正体がわかってきて、いつの間にか収束していました。飛沫感染することがわかり、普段からの手洗いや消毒、そしてマスク対策などをしっかりとやっていればいい、ということで多くの人が安心したのでした。
感染力が強いと致死率は低いという構造
今回は、SARSよりも感染力が強いと言われています。病状が出ない状況でも他者にうつるようで、その点も恐怖を助長しています。しかし一方で、そんなに怖がる必要が無いという話が多く出てきています。
先日週刊ダイヤモンドの記事に、感染力の強さと致死率は反比例する、という文言がありました。また、テレビ番組で生物学の先生が同様のことを、コロナウィルス目線で解説していました。
「コロナウィルスは通常のものと悪性のものがあり、SARSとMARSが悪性だった。今回も多分悪性に近いと言われている。コロナウィルス目線で考えれば、彼らも生きなければいけないので、コウモリから人間へと寄生先を変え、繁栄していきたいのだと思う。しかしここで致死率が高くなれば、コロナウィルス自体繁栄出来ない。現在、これだけ感染力が高く広まっているということは、コロナウィルスの目的通り。よって致死率は高くないということだろう。」
このように説明していました。
例えば、エボラ出血熱は、感染すると致死率は50%と言われています。そのため、感染者は拡散する暇もなく、あっという間に死んでしまいます。だから世界的に広がらないというのです。
感染力が強い今回の新型コロナウィルスは、致死率はさほど高くなく、ひょっとしたら通常の風邪程度なのかもしれません。
経済に与える影響は大きい
SARSのときも、中国経済が拡大する時期に流行しました。今回は、米中貿易戦争と言われる最中に流行しています。これは、ある勢力が中国に対して何か警告しているのかな、と勘ぐってしまうのはミステリー好きの発想でしょうが、経済が麻痺していることは否めません。密接に関わっている企業が多い日本は、超売り手市場と言われる労働市場も反転してしまうのでしょうか。
個人的には、日本の労働力人口は急激に減っていること、しかも、シニア人材のモチベーションの低さなども鑑みて、若年層の売り手市場は変わらないと思います。一方、業界によっては、大きな打撃を受けるでしょうから、高給取りのシニア人材の失業率は上がる可能性があります。失業した人の受け皿は今後益々少なくなってくることになれば、景気後退の不安は拭えません。余談は許さないというところでしょう。
経済が停滞するときは、不況や天変地異が原因となることは、この10年で体験しています。今後はそこに新型ウィルスという要素も加わってくるのでしょうか。
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