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執筆者の写真takeshikobayashi

緊急事態宣言解除と今後について


こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。

緊急事態宣言が全国で解除され、これから経済再開だ、という段階に来ています。しかし一方で、その気分にストップを掛ける勢力もまたあったりします。

コロナウィルスはどうだったのか?

今年の2月から発生したこの新型コロナウィルスですが、5月末となってある程度どんなものかが見えてきました。得体のしれないものから、ある程度正体がわかってきたということですが、その点について整理したいと思います。


まず、世界的に広がったということで、感染率としては大きいものであることがわかりました。その感染者のうち、重症化する人が出て、場合によっては死に至ってしまう類であることもわかりました。


しかし、以前から言われていた通り、感染率が高い感染症は軽症化しやすいということも証明しています。エボラ出血熱やMERS、SARSなどと比べると低い致死率と比較すればわかります。


そして日本では死者も少なく、感染者も他国に比べると圧倒的に低い結果です。その原因はまだ特定できていませんが、結果から見ると、しっかりと予防対策と健康な状態であれば、防ぐことができることは間違いない事実でしょう。

必要以上に煽ったメディア

ワイドショーを筆頭に、この数ヶ月、煽りに煽った印象があります。しかも内容を良く精査すれば、医療の現場から遠い人たちばかりが、自分の意見を憶測で感情的に述べているに過ぎず、多分、とか、〜ではないだろうか、などという曖昧な表現でネガティブな方向へ導いています。


特に日本人は、ネガティブな表現が好きな民族です。転職活動一つをとっても、成功する、という表現より、失敗した、という表現のほうがバズる傾向があります。

成功することより、失敗することを考える民族であれば、コロナは大丈夫、というよりも、コロナは命に関わる、というほうが数字は取れるわけです。

そうなると、メディアにとって大切なことは、視聴率を上げることなので、ネガティブ路線で考えたストーリーをMCが理解し、コメンテーターを誘導するという方法が一番いいわけです。医療の専門家に対しても、可能性の問題を出して、ネガティブなコメントを極力引き出す努力をしています。

メディアの多様化

そんな煽り作戦は、さすがに5月半ばになると飽きられます。同時にYoutube等で公開されている、真の専門家、の意見と主張との大きな乖離に対しても疑問を持つようになりました。

以前はマスメディア主導ですべてを情報操作出来た時代はありましたが、今はSNS等、個人の主張が簡単に公開される時代になると、その信ぴょう性について受け手の意見が変わってくるのは必然です。しかも若年層世代はTVなど観ないという状況です。確かに以前は偏った発信が多く、TVの信用度のほうが高い時代がありましたが、今はどちらもあまり変わらないところまで来ています。そうすると、誰の意見を信じるか、というところまで来ており、それは価値観の多様性以上の要素も含まれていると思います。

情報収集力が運命を分ける

現在、経済が困窮し、多くの小規模事業者が廃業しています。アフターコロナでは、更に失業者が増え、世界恐慌並みのインパクトがあるとも言われています。一方、過去のリーマンショック等の不景気であっても、仕事を得られた人は多く存在しています。それは今後、時代の動きを敏感に察した人とそうでない人との格差が大きくなるということでもあるのです。


メディアは、視聴率という昭和の時代の価値観に固執し、視聴者が求めるものを提供できなくなり、機能不全を起こすでしょう。

コロナウィルスにより、一時的に視聴率を上げたことで、変化出来るチャンスを逸したのかもしれません。


他業界でも、コロナにより業態を変えざるを得ないことになるでしょう。航空運輸業界、不動産業界、製造業、飲食、介護福祉、医療などは大きな変化があるでしょう。バブル時代は持つものが勝ち組となった後、それが負担となりました。今回もテレワーク導入により働き方が変わるのです。この状況を敏感に察し、事業に変化を求める企業と、以前と変われず衰退する企業が出てくるでしょう。


コロナウィルスはなぜ蔓延し、人々に実力以上の恐怖を与えたのでしょうか。その意味を考え変化出来たもののみ、生き残ることができるでしょう。

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