こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする人材コンサルタントの小林毅です。
先日、年金のほか、2000万円の預金が無いと生活レベルがどうのこうの、という記事が出ましたが、それについて考えてみます。
報告書は至極まっとうな内容だった
麻生大臣は最終的には受け取らなかったようですが、報告書の内容は当たり前というか、やはりそうですよね、という印象を持つ、とても親切なものだったと思います。逆に、2000万円で足ります?と聞きたくなる程です。
今の年金問題は、労働者人口の減少による財源確保が難しいことと、寿命が伸びていることにあります。この両者を解決するためには、女性が結婚し、子供を作ること、そして受給年齢を上げること、ということですが、そのような単純な問題ではないように思います。だから単純な問題だと思っている年寄り議員が、事あるごとに失言してしまうのでしょう。
先進国の出生率は下がることは仕方ない
『Fact Fullness』という本は、世間で考えられている常識を、数字を駆使して現実を知ってもらう、という切り口の面白い本です。世間ではこう言われているが、数字からすると実際は、という感じですね。
その中で、人口問題についても触れられていました。簡単に言えば、長寿で人口が減らないなら、子供の数も自然と減少する、というものです。日本は1億2千万人の人口を維持するとなれば、若い世代は生まれない、ということです。
この本を読んで、以前、名前は忘れましたが、長く子供が出産されないことを描いた映画がありましたが、イメージそんな感じになるのかな、と感じました。
すなわち、子供を産める世代がいなくなれば、一気に人口が減り、雪崩のように国家が滅ぶ、というものです。
そうなると移民は必然か
サッカーを観ていると、純粋にその国の代表というより、アフリカ系の選手で構成されている国が目立ってきました。フランスとイングランドが典型です。かつて世界のトップを走った両国は、今の日本と同じ課題があり、その結果がこうなっている、と見ることができます。
人手不足解消のため、日本は4月から単純労働者を受け入れる特定技能ビザが出来ましたが、移民政策の入り口という評価です。そうなるといずれ日本代表はアジア系の選手で構成されるようになるかもしれません。
今の年金制度を維持する方法は、移民政策しかないのでしょう。
確実に言えること
国の様相が変わるのは一気なのか、緩やかなのかはわかりません。日本は決めるまでは時間が掛かりますが、決まれば早いという側面があると感じています。そうなると、10年先には、となるかもしれません。
しかし確実に言えることは、70歳、80歳でも働かないといけない世界がやってくる、ということです。そうなったとき、自分が働くことができるのか、が課題となります。健康以外にも、希少性が高いことも必要です。それに備えた準備をしてきた人とそうでない人の差も、一気に出てくると思います。
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