転職はキャリアアップしないとダメ!

こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。
最近多くの企業様より案件の引き合いがあります。リーマンショックや東日本大震災での冬の時代を知るものとして、今ほど企業開拓がやりやすい時期は無いですね。求職者にとってもいい時代ですが、落とし穴もありますので気をつけなければいけません。
超売り手市場の罠
今は求職者の立場が強い時代です。有効求人倍率も上がっており、労働力人口が減少する状況は今後も変わりません。そのため、ちょっとした採用バブルが起こっている求職者が出てきています。経験値よりも良い給与を貰っており、それが影響し、給与のみが企業選択の基準となっているのです。
給与が第一なので、今よりも良い条件で転職したい、という考えをよく伺います。この状況は、かつてのリーマンショック前の金融が同じ雰囲気だったかな、と思うくらいで、選べる側にいる求職者は強気になっています。
しかし、キャリアアップという観点からすると、このままでは危ないな、と感じることもまた多くなっています。
人材不足企業は、厳選採用を続けている
いくら人手が不足しているといっても、人材にこだわる企業の厳選採用は続いています。仕事内容と給与のバランスを考慮し、選考を慎重に進めています。私は採用セミナーでも言及していますが、人に妥協した会社は、成長が鈍化する傾向があり、こだわった会社は成長する、ということは間違いない事実です。よって、人気企業や人を大切にする会社は、人が来ないなら妥協しようという発想は無く、採用基準はしっかりと持っています。
一方、採用に妥協する人手不足企業は、求職者に耳障りの良いことを並べ、とにかく人手の確保を優先します。ときに、他社よりも高い給与を提示し誘惑してきます。最近、その誘惑に負けてしまう求職者が多いと思います。
チャレンジしてこそ、キャリアアップは見えてくる
なぜ転職をするのか、という目的が曖昧であれば、給与の魅力に負けてしまいます。当然給与は高いほどいいに決まっていますが、同時に、それに見合う経験値を持っているのか、入社後、成長できるのかなども考慮しなければいけません。この作業を怠ると、入社後に『聞いていないこと』『ミスマッチを感じる』などの現象が起こり、短期で退職してしまいます。短期で辞めるにしても、とりあえず続けるにしても、自身の経歴に傷がついてしまうことは避けられません。
仕事内容にこだわってこそ見えてくるキャリアが必ずあります。給与だけであれば、そこが無くなったとき、厳しい結果が待っています。
元プロ野球選手、石井一久氏の配偶者の木佐彩子さんは、プロ野球選手と結婚するか迷っている後輩からアドバイスを求められ、このように答えたと言っていました。
『プロ野球選手はいずれ引退する。そのときでもその人が好きと思えるなら、結婚したらいいと思う。』
今はバブルでも、近い将来、また方向性が変わると思います。そのとき、自分はどうなっているのか?そこが問われると思います。15年も人材業界にいると、人の人生の様々な風景があることを強く感じています。