外国人コンサルタントの威圧的態度に翻弄された例
外資系企業を受ける候補者は、外資系の紹介会社を利用するケースがあります。
ある候補者は多くの機会を求め、積極的にエージェントに登録されていました。各社いろいろな反応で、案件もいくつか紹介を受けたということでした。
そのなかで、とある外国人コンサルタントがとんでもない対応をしてきたそうです。 職務経歴書は、候補者のものをそのまま使うこともありますが、外資系紹介会社はその書類を自社のフォーマットに変えるということをよく行います。理由は、企業に直接連絡されることを恐れるからで、履歴書も一切提出しないというスタンスを取るため変更するのです。それは候補者本人の許可なく行われることもありますが、今回のケースはそれが候補者の利益を大きく損ねるものとなっていたのでした。
そのコンサルタントは候補者の許可なく企業へ応募しており、書類を通しておいたから面接に行ってくるように、と言うのです。候補者は驚くのですが、更に紹介会社が変更した修正済み職歴書をみて驚愕とします。
取得していない資格が堂々と記載されていたのです!
その態度は、こちらで書類に手を加えたおかげで面接に進むことができたという横柄な態度でした。 候補者は、面接で間違った書類を送ったということで、そこの訂正から話をしなければいけないと面接前から暗い気持ちになってしまいます。
結局この候補者は、面接に行くことを選択しませんでしたが、これは本当に残念なことです。
第一に、候補者の機会を結果的に奪ってしまったということです。書類の偽造がなくても通過した可能性のあるポテンシャルの高い候補者と私は感じました。 次に、この候補者が紹介会社に対して不信感を持つこととなり、それはすべての紹介会社にも向けられてしまうということです。どこも似たような対応をするのか、とその候補者は不信感に陥りました。
そして、このような偽造された書類を、候補者が気付かずに面接に行くと、さらなる悲劇が待っています。
これは実際に候補者から聞いた話です。 面接の冒頭に、職歴について確認をされたのですが、離職期間があるべき個所が間無く働いていることに改ざんされていたのです。そのことを聞いた候補者は、とっさに自分が書類を書き間違えたと思ったのです。
その影響で面接の雰囲気は気まずくなり、結果NGとなりました。
しかし自分が提出した書類を確認しても間違っていなかったのです。そこで初めて改ざんされたことに気付いたということです。
その候補者は、レジュメの改ざんは絶対やめてくれ、とコンサルタントに訴えたのですが、その場では適度に返事をされ、その間違ったレジュメは他社にも応募され続けました。結果的に職歴詐称を本人が行ったことになり、転職活動に失敗しました。
外国人コンサルタントの中には、書類さえ通れば、あとは何とかなると考える人がいます。ひどい例と驚くかもしれませんが、結構聞く話でもあります。結果がうまくいけば、手段は択ばないということです。
私自身も、過去在籍したヘッドハント会社で行っているコンサルタントもいましたし、候補者を通じて、このような被害にあった話もたくさん聞きます。
このような事例があると、業界全体の信用度が揺らいでしまいます。何とかペナルティなど与えられないものかと話を聞くたびに思ってしまいますが、何より候補者が機会を失うことが残念でなりません。自分は騙されているかもしれない、と常に思うことも必要なのです。
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