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新リストラについて


こんにちは、貴方のキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。


先日、動画配信を観ていましたら、みずほフィナンシャルグループなどが打ち出したリストラについて議論されていました。


新リストラとは?

新リストラとは、会社が余裕のあるうちに、人員計画を打ち出し、ソフトランディングで徐々に従業員を減らしていく、というもののようです。従来型リストラの、会社の危機を乗り越えるために、割増退職金などをチラつかせて辞めてもらう、と比べると、計画性が高いと言われています。


でも個人的には、リストラって、余裕のあるうちに会社が成長するために、強化すべきところとカットすべきところを見極めて対処するもの、と思っているので、新のほうがリストラっぽいと思います。


リストラはすべきではない、という意見

集まったパネリストにどう思うか、という意見を聞いたところ、賛成もあれば、反対もある、という状況でした。ノリとしては、全員賛成なのかと思って観ていたので、興味深くなりました。


反対の意見は、リストラをするような会社は潰れてしまえばいい、という極論でした。始めは、何を言ってるの?という感じで聞いていましたが、よく聞くと、確かにそうだな、と納得でした。


曰く、そもそも個人で転職できるような人材として育てていない従業員を、会社の都合で辞めてください、というのはあまりにも酷である、今まで家族として滅私奉公を強いていた会社は、最後まで面倒をみなさい、ということでした。とても納得感がある意見です。


日本の会社は従業員の翼をもぐ

大手企業であれば、相変わらずメンバーシップ型の総合職採用を続けています。これは私の著書『転職大全』でも言及していますが、就社という概念で採用した優秀な大学生を、研修後配属し、何の特徴も強みもない便利な社員とするのは、転職させないために他なりません。キラキラ人材が持っていた翼をもぐ作業を行い、ニワトリとして卵を生むことを強要しているかのようです。


従業員側も必ず振り込まれる給与で安定していると錯覚していますから、ある一定の時期を過ぎると、マーケット価値が途端に下がってしまうことにすら気づきません。


飛べない鳥を野に放てるか

会社にとって都合が悪くなり、辞めてもらいたいと願うなら、立場はイーブンの状況を作っておくべきでしょう。会社も解雇するかもしれないけど、従業員も転職するかもしれない、という状況です。転職は自由でしょう?という意見もありますが、転職出来る人と出来ない人はいます。それは能力だけでなく、そのような状態になっている、ということです。


自分の強みは何かを語ることを、特に35歳以上は強く問われますが、在籍企業は金太郎飴製造工場なので、他社に売れない人材という自覚を持つべきです。いわば、企業は飛べない鳥を野に放てるのか、ということです。


紅の豚の有名なセリフに『飛べない豚は、ただの豚』というものがありますが、厳しいようですが、的を得た表現であると思います

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