こんにちは、あなたのキャリアアップする転職をサポートする、人材コンサルタントの小林毅です。
超売り手市場の影響で、人材紹介業を始める人や法人が爆発的に増えているのですが、これまで人材を扱っていなかった分野の人も参入してきています。そうなるととんでもないことが起こります。
素人コンサルタントの軽いノリ
Youtubeなどにも多くの人材コンサルタントの動画がアップされています。なかには転職をしたこともなく、会社で働いたことすらもない人たちがちょっとした本を読んで立派な意見を言っていますが、いかがなものかと思ってしまいます。でも、観る人がいて、為になったと思うかもしれないので評価としては何とも言えません。以前、法務部長が最近の若い担当者はウィキペディア情報で事例を語る、と嘆いていましたが、それに近い雰囲気を感じます。
ただこのような動画は、自分の考えを発信しているだけで、そのことを信じる、信じないは視聴者に委ねられるので、ある種のファンタジーを観るノリであれば面白いかもしれません。
会社で働かなくても、生き方を語ることは出来ますし、それに面白さを感じることもあると思うからです。しかし、そのノリが行き過ぎると多くの人に迷惑がかかります。
やはり法律は守ろう
その最たるものが個人情報の拡散です。コンサルタントとして相談に乗り、希望する案件を紹介するのが我々の仕事ですが、紹介する先がないときはその旨真摯に伝えるべきです。そして他の提携している先があれば、紹介会社名を挙げ、そこに情報を共有してよいかの確認を取らなければいけません。これは誰でもわかる当たり前のことです。
ところが、最近はジョブシェアサービスなどを展開する企業が増え、そこに情報を登録すれば多くの案件を扱えるという、何とも浅はかなサービスがあるのです。考えとしてはアライアンスなので、機会を増やすという意味では有りですが、しかし上述の如く、本人の許可は必須です。ですが、軽いノリで確認なんか必要ない、と未確認でやっている紹介会社ばかりです。
瀕死の紹介会社がやってしまう暴挙
紹介会社は簡単に始められますが、簡単に辞めることもできます。ノリで始めて上手くいかなくても、資本金500万円を捨てれば、また再スタートが切れます。ですが、簡単に辞めない、諦めの悪い人たちがいます。
何をやるかというと、個人情報を各所にばら撒くのです。求人企業に片っ端から職務経歴書と履歴書を送りつけます。infoメールやFax、郵送など、ありとあらゆる手段で何とか引っかからないかとあがきます。当然取引がない紹介会社からの情報なんて、相手にされないのですが、そんなことはお構いなしです。もはや会社としてだけでなく、人として終わっています。
そして最近あったのが、SNS上での拡散です。もうびっくりして腰が抜けるかと思いました。その内容は、個人情報が特定できる詳細をつけ、面談時のコンサルタント評価も書いています。確か年齢の割に経験が積めていない、みたいな感じでした。そして、どこでもいいので、引っかかるところありませんか?紹介手数料は相談に応じます、と記載していました。
このような非常識な紹介会社の行動が、真面目にやっている同業を、同じ輩と評価されてしまうと悲しませるのです。このままでは人材紹介業自体が無くなってしまいます。そんな危機感でいっぱいです。
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